このサイトを見てくれた皆さんに

皆さん初めまして。

私たちは大阪弁護士をしています。
弁護士をしていると色々な事件に出会います。中でも「子ども」が絡む事件では、様々な思いが私たちの中で湧いてきます。

「この子は僕と出会うまでずっと悩みを一人で抱えていたのか。」
「なぜこんなことにこの子は巻き込まれてしまったのか。」
「それを未然に防ぐことはできなかったのか。」
「もっと早く救いの手を伸ばすことはできなかったのか。」
「この子は今後どうなっていくんだろうか。」

などの思いです。

2030年までの目標として掲げられるSDGsエスディージーズでは、GOAL4で「質の高い教育をみんなに」とうたっています。
「子ども」が絡む事件を数多く経験しているうちに、ここでいう「質」という概念に、子どもが今現在、そして長い将来生活していく「社会」のルール、「他者」と関わるルール、つまり「法律」を含めることができるのであれば、子どもがトラブルに巻き込まれたり、自らが過ちを犯したりすることが減少するのではないか、あるいは、子どもが悩みを一人で抱え続けるということが減少するのではないかという考えに至りました。

このサイトを通じて、
「普段接点のない『法律』に関心を抱いてほしい。」
「トラブルや過ちというものの形を知って、社会や他者との関わり方やつながりというものを再認識して欲しい。」

さらには、このサイトを、
「今、実際に悩みを抱えている子どもの光(相談先)にして欲しい。」
という思いです。

西横堀総合法律事務所 代表弁護士 阪倉篤史
大阪バディ法律事務所 代表弁護士 藤井啓太

このサイトについて

1 SDGs

2015年9月、国連サミットで持続可能な開発のための2030アジェンダ(the 2030 Agenda for Sustainable Development)が採択されました。

このアジェンダでは、Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)として、2030年までの17個の目標と169のターゲットが記されています。

これらは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字をとって、SDGsと呼ばれています。

2 GOAL4

SDGsのGOAL4は「質の高い教育をみんなに」と謳っています。
GOAL4は、しばしば開発途上国での小学校の就学率や基本的な読み書きの能力などが問題とされ、先進国である日本ではあまり問題がないかのように語られることが多いです。
しかし、実際のところ、GOAL4のターゲットには、先進国である日本にも関係するターゲットが多数盛り込まれています。

例えばターゲット4.1は「2030年までに、すべての女児及び男児が、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。」とされています。

一見すると「日本では小学校と中学校は義務教育で無料だから達成されている。」と思うかもしれませんが、教育の「質」に着目したときにそれは達成されているのか、義務教育課程で不登校などの問題が生じた子はどう扱うのかなど、日本においても様々な問題が出てくるのです。

3 ESDとホームページ開設の想い

将来の日本を、そして世界を支える子どもたちが、お受験のためのお勉強だけではなく、学習を通じて、その子自身の人格を発達させ、人間性を育み、他者や社会との関係を認識した「関わり」と「つながり」を尊重できる人になってもらうことが、今後あらゆる側面でSDGsの達成を加速させるためには不可欠です(持続可能な開発のための教育、ESD:Education for Sustainable Development)。その意味で、GOAL4は、持続可能な開発を生み出すための基盤といえます。

法律は、「社会」で生きるための最低限のルールです。

「他者」と関わるときの最低限のルールです。お受験とは関係がないかもしれませんが、これを機会に、日本の子どもたちに、自分や大事な家族、友人などを守るための法律という世界を覗いてもらえれば幸いです。

このホームページを通じて、法律という普段接することがないだろうものに関心を抱き自己成長につなげてもらえればという思いです。

また、トラブルや過ちというものの形を知って、社会や他者との関わり方やつながりというものを再認識してもらえたらと思っております。さらに、今、実際に悩んでいるという子どもの救いになればとも思っております。

子どもは、将来の日本、世界を支える大事な存在です。
大人、社会が守るべき大事な資産なのです。

なお、掲載している記事は、あえて法律の難しい言葉を使わず、また結論に至る過程も省略していることが多いです。読んでいて「しんどい。」と思われたくなかったからです。気軽に、暇なときに、読んでもらえればと思っています。もっと深く知りたいと思ってくれた子は、難しい本が本屋さんにたくさん並んでいるのでチャレンジしてみてください。