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先生
騎馬戦は危ない競技、安全対策は万全に!

体育祭がある学校は多いと思います。
運動が得意な人は、体育祭でヒーローになれるかもしれませんし、運動が苦手な人もみんなで協力してやるので、楽しいものですね。
今では、あまり一般的ではないかもしれませんが、体育祭で騎馬戦という競技がされることがあります。
騎馬戦って知ってますか?

騎馬戦って?

騎馬戦っていうのは、通常3人が手を組んで馬を作り、その上に1人が乗って、他のグループの人と競います。勝利条件は、他のグループの上に乗っている人を地面に落とすもの、帽子をとるもの、持っている風船を割るというものなど色々あります。

実際の裁判事例

ある高校の体育祭で男子生徒が騎馬戦中、地面に落下し、首から下が動かないようになるマヒの障害が残ったという事故があり、裁判になったことがありましたので、紹介します。

裁判では、『学校側は、事故が起こらないようしっかりとした安全対策をとっていたかどうか』が問題になりました。

学校側は、次の安全対策をとっていたと裁判で主張していました。
①殴る蹴るなどの暴力行為があった場合は即失格とするルールにしていた。
②ラグビーのヘッドキャップを着けさせてケガをしないようにしていた。
③先生を審判員として配置し、危ない状況にならないように補助していた。
④全生徒と先生に対して、危険性について説明会や講習会を行っていた。

これに対して、裁判で、裁判官は、学校側がしていたものだけでは安全対策として不十分であったと判断しました。
生徒たちには実戦形式で演習を行わないと本当の危険性は伝わらないし、④の説明会、講習会の内容では不十分だったとの判断をしたのです。

これは学校側が生徒の安全を守るためにどの程度のレベルまで安全対策をしておくのかという問題です。
もともと騎馬戦は危ない競技であり事故が起きる可能性が高いのだから、学校側としては、事故が起こらないように慎重に対策をしておかなければならなかったということです。

裁判の結果

男子生徒は首から下が動かくなり、将来楽しみにしていたこともできず、働けなくなり、精神的なショックも大きいです。そのため、2億円という賠償金額を学校側は支払うことになりました。

今では騎馬戦をしている学校は多くはないと思いますが、みんなが遊びでやる場合でも危険な競技であると分かってもらい、事故が起こらないようにしてくださいね。

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