寒い季節になると街はイルミネーションされ、クリスマスがやってきます。家族や恋人と過ごし、どこかに遊びに行ったりケーキを食べたり、プレゼントを交換したりと楽しいイベントです。
でも、SNSを見ると、
「クリスマス中止して欲しい」「リア充爆発しろ!」というコメントもありますね。
1人でクリスマスを過ごすのは寂しい気もします。
街のイルミネーションを見るだけで、悲しい気持ちになるときもあるでしょう。
実は、裁判所に対して、クリスマスのイルミネーションを中止しろ!といって、訴えたケースがあるんです。
もちろん、1人でクリスマスを過ごすのが寂しいから!という理由ではありません。どういう理由で訴えのか見てみましょう。
どんな裁判?
東京の表参道のクリスマスイルミネーションについて、クリスマス前のイルミネーションを中止しろ!といって、表参道の近くに住む住民が裁判所に訴えたケースがあります。
家の近くでイルミネーションがやってたら、最高じゃん!と思うかもしれませんね。
でも、住民はイルミネーションを中止して欲しかったみたいです。
どうしてでしょうか?
なぜ、中止を求めたの?
なぜ、住民はイルミネーションの中止を求めたかというと、楽しいイベントであるものの、人がいっぱい集まってくるため、近くに住んでいる人には色々な迷惑がかかるからです。
例えば、
- 人混みの中で歩行者の喫煙していたたばこの火で衣服を焦がされた。
- 人混みのため、歩行や自動車での走行が困難であったり、気分が悪くなったり、自分や通学中の子どもに危険を感じることがあった。
- 歩道橋上で見物客が立ち止まるので、通行が著しく困難であった。
- 自分の車で自宅の駐車場に出入りできなかった。
- 観光客が食べ物や飲み物のゴミを捨てたりする。
など
イルミネーションの近くに住んでいる人たちにいろいろな迷惑がかっていたようです。
イルミネーションを見に行くときに、近くに住んでいる人にいろいろ迷惑がかかってることを想像していましたか?
実際は中止されたの?
裁判官は、イルミネーションの近くに住んでいる人に、いろいろな迷惑がかかっていること自体は認めました。
でも、表参道は住宅地というよりもお店がいっぱいあるところで、イルミネーションは街の文化の一つともいえます。また、ボランティアがゴミ掃除をしたり、警察官が交通整理をしたり、事前に説明したりして、できるだけ住民に迷惑がかからないようにしています。
そのため、住民が迷惑をかけられているといっても、我慢の限界を超えるものとまではいえないので、イルミネーションの中止は認めません。
と判断しました。
そして、無事、イルミネーションは実施されることになりました。
クリスマス中止なんて許されるわけないよね?
今回、裁判官はイルミネーションを中止する必要はないと判断しました。
でも、重要なのは、「住民の我慢を超えるとまでいえない」と判断したことです。
逆に考えると、住民の我慢を超えるほどの迷惑をかければ、イルミネーションを中止させることもあり得るという意味です。
今まで、イルミネーションの近くでゴミをポイ捨てしたことはありませんね?
歩行者の邪魔になるにもかかわらず、立ち止まってイルミネーションを見ていたことはありませんか?
もし、自分のことだけ考えたり、恋人と2人の世界に入って周りが見えなくなったら、イルミネーションが中止されるかもしれません。
周りもしてるでしょ!
大人もしてるでしょ!
自分1人が気をつけても意味ないでしょ!
なんてことは思わないでください。みんなが、そう思って人の迷惑を考えないと本当にクリスマスが中止されてしまうかもしれません。
誰かが嫌な気分になってると思うと、イルミネーションも楽しく見れないよね!
クリスマスをみんなで楽しく過ごし、中止されないようにするためにも、ひとりひとりが気を付けましょうね。
楽しいイベントの裏には迷惑に思っている人もいる!
周りに迷惑がかからないようにクリスマスを楽しもう!