憧れのモデルさんと同じ髪型になりたい!って思うことは誰でもあるよね。
美容院に写真や雑誌を持って行って「この髪型にしてください!」ってお願いして、同じ髪型になったら自信もつくし、キラキラの日常になります。
でも、なかなかイメージ通りの髪型にならないこともあります。
こんな場合、美容師さんの責任だ!傷ついたから慰謝料払ってよ!って言えるのでしょうか?
ヘアサロンでカットしてもらうことも契約?
実は、ヘアサロンでカットを予約して、カットしてもらうことも契約なんです。
契約というと、難しいように思うけど、コンビニでお菓子買うのも契約で、みんなの日常生活には契約がいろいろあります。
契約なので、もし、契約違反があれば、責任を追及することができます。
でも、髪質もあるし、髪の長さも違うので、必ずしも希望する髪型になるわけではないことも現実です。
美容師さんにカットをお願いするっていう契約の具体的な中身っていうのはどのようなものなのでしょうか。
美容師さんがすべきことって何?
キャバクラで働く女性が、希望の髪型を伝えたのに短くカットされたことに対する慰謝料などを請求した裁判がありました。
その裁判で、裁判官は、カットをお願いする契約の内容について判断しています。
お客さんの求めた髪型に合ったカット方法をとることや、お客さんが疑問を持てば、カットについて説明や確認をしなければならないことが契約の内容と判断したのです。
ここで重要なことは、頭髪の状態、性質には個人差があり、コンディション等によっても変化があるため同じカットをしても結果が同じなるとは限らないことから、希望した髪型にする義務までは負っていないということです。つまり、希望する髪型になるようなカット方法をすれば、結果的に希望した髪型にならなくても契約違反にはならないということです。
慰謝料って貰えるの?
キャバクラで働く女性の裁判では、30万円慰謝料が認められました。
希望していた髪型にするための合理的なカット方法ではなかったため頭頂部の髪が短くなりすぎていたからです。つまり、希望する髪型にするためには、そんなカットする必要なかったのに、美容師さんのミスで短くカットしてしまったということです。
ただし、後頭部や側頭部は女性がはっきりと希望を伝えていなかったことから、思っていたよりも短くなっていたとしても美容師さんのミスではないと判断されています。
女性は、美容師さんが髪の毛を短く過ぎたせいで、接客で自信が持てなった時期があったことエクステを買う費用がかかったこと、元の長さまで1,2年かかることが金額の根拠です。
カットをお願いするときの注意点
裁判例を見ると、希望していた髪型にならなかったことに対する慰謝料が払われる場合があるようです。
ただし、お金を貰っても髪の毛が元の長さになるわけではありません。
カットをお願いするときは、
①はっきりとわかりやすく希望の髪型を伝えること
②途中でおかしいな?と思ったら恥ずかしがらずに、美容師さんに質問すること
が大切ですね。