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最近、裁判官を主役にしたドラマをみたら、揺さぶられっ子症候群(SBS)のことが取り上げられていましたね。
実は、最近社会問題になっているこの、揺さぶられっ子症候群。
赤ちゃんの虐待なのか?それとも事故なのか?

揺さぶられっ子症候群とは?

揺さぶられっ子症候群というのは、赤ちゃんを、激しく揺さぶることによって、あかちゃんの脳に障害が残るというものです。

赤ちゃんの首は座っていないので、激しくゆさぶると、頭がシェイクされちゃって、ケガをしてしまうというもの。

何が問題なの?

多くの場合、体調が悪くなった赤ちゃんが病院に運ばれて検査をした結果、脳から出血していることや脳に傷ついてることが初めてわかります。
でも、病院の先生は、体調が悪くなってから、初めて赤ちゃんに会っているので、何が原因かを知っているわけではありません。
脳から出血や傷から、「もしかして、この赤ちゃんは虐待されのかも?」と思って、警察に通報することになります。
そして、警察は、これは赤ちゃんを強く揺さぶったという虐待ではないかと疑い、捜査を始めます。病院の先生に話を聞いたり、親の取り調べなどをするのです。
親の取り調べの結果、「赤ちゃんを強く揺さぶったりはしていない!」と親が否定している場合、真実が分からなくなります。
親が虐待を隠し、嘘を付いている可能性もありますし、他方、赤ちゃんの脳の障害は事故によっても起こり得るからです。

そして、親の虐待を疑う警察・検察と虐待を否定する親との間で、真実を明らかにするため、刑事裁判が始まります。

裁判では無罪となっているケースも多い

「揺さぶられっ子症候群」の一番の問題は、虐待として強く揺さぶる以外にも原因が考えられることです。

抱っこ紐で赤ちゃんを背負って自転車に乗ったことによる刺激
ミルクがのどに詰まって、脳に酸素がいかなくなった

などです。
実際、刑事裁判で争われ、赤ちゃんを揺さぶったとの証拠はないとして無罪になっているケースも多くあります。

赤ちゃんを守りたい気持ちはみんな一緒

警察も赤ちゃんを守りたい気持ちで、虐待は悪いことだということを明らかにするため捜査をしています。
親としても虐待だと言われると赤ちゃんと離れ離れになってしまう可能性がありますし、虐待していないのに虐待したと言われると腹立たしい気持ちになることは当然です。
みんな、立場は違えど赤ちゃんを守りたいという気持ちは一緒なんです。

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