中学3年間、高校3年間を過ごし、卒業の季節がやってきます。
楽しいことや悲しいこともあったでしょうし、いい思い出や嫌な思い出もあったと思います。
なんだかんだいって、今までの生活が終わるのは寂しくなりますね。当たり前だと思っていた日常が終わってしまう。だから、最後に思い出になることをしたい!と思うのも当然です。
でも、その気持ちが悪い方向にいってしまうこともあるようです。
卒業前の最後のイベントである卒業式。
この卒業式でやらかしてしまい、退学になってしまうこともありえるようです。
いたずらで卒業式を妨害すると犯罪!
軽犯罪法という法律では、儀式をいたずらで妨害した人は、30日未満の間、刑務所に入らなければならないというルールを定めています。
いたずらというのは、一時的なたわむれで、それほど悪意がないもの、であったり、興味にかられ、面白半分の気持から出た行動のことをいいます。
例えば、卒業式で、クラッカーをいっぱい鳴らしてうるさくしたり、みんなで卒業式をボイコットしたりするのが、「いたずら」になる可能性があります。
「最後に思い出を残したい」「おもしろいことをしよう」という気持ちで、悪ふざけが過ぎた場合には、怒られるだけではなく、犯罪になってしまうことに注意が必要です。
卒業式には先生たちが一生懸命準備をしたものですし、しんみり卒業式をしたいと思っている人もいます。
自分がおもしろければいい、という気持ちではなく、人の迷惑をかけることは冗談でもやってはいけないということです。
いたずらを越えて悪質な場合
いたずらをして卒業式を妨害してしまった場合に、犯罪になってしまうことは先ほど説明したとおりです。
でも、いたずらは、それほど「悪意」がない場合で、「悪意」をもって、卒業式を妨害した場合は、もっと重い犯罪になってしまいます。
「悪意」をもって、卒業式を妨害した場合には、業務妨害罪といって、3年以下の間、刑務所に入らなければいけなくなるかもしれないのです。
重い犯罪になると、さらに他の人に迷惑をかけることから、学校も重い罰を考えるでしょう。
もう卒業だからといって許してくれないかもしれません。
進学や就職が決まっていたとしても退学処分にするかもしれません。
場合によっては、警察を呼ぶかもしれません。そして、逮捕されるかもしれません。
実際に卒業式の会場に置かれていた椅子を積み上げガムテープで固定して取れなくしたということで逮捕された高校生がいます。
また、卒業式の日に爆破予告をした高校生も逮捕されています。
卒業式終わっているのに退学?
学校教育法施行規則という学校に関する法律があります。
その中で、学年は4月1日に始まり、翌年の3月31日に終わるとルールが決められています。
なので、卒業式が終わっていたとしても実際の卒業は3月31日になります。
だから、卒業式を妨害した場合、3月31日を過ぎるまで、その高校に在学していることになりますので、退学になると「高校中退」という経歴になります。
卒業式で気分が高まって卒業をした気持ちになってしまいますが、厳密には3月31日まで高校生のままですので、気を抜かずにいましょう。
卒業式は、卒業する人だけでなく、送り出してくれる先生、在校生のものでもあります。
卒業式が誰にとっても良い思い出になるよう、サプライズはいいサプライズにしましょうね。
心配だったら、先生に一度相談してみましょう。
悪質だともっと重い罪になる!
本当の卒業は3月31日!