ペットは家族と同じですね。普段は大人しくかわいいペットがほとんどです。
でも、動物は興奮したり、驚いて人を傷つけてしまうこともあります。
もちろん、悪気があって人を傷つけてるわけではないと思いますが、被害者にとっては怖いものです。
もし、ペットが人を傷つけた場合、責任を取るのはペットなのでしょうか?それとも飼い主なのでしょうか?
ペットと飼い主どっちが責任取るの?
人を傷つけたのはペットでも、飼い主はペットをしっかり育て、しつけする責任があることは想像できるでしょう。
実は、ペットが人を傷つけてしまった場合は、ペット自身も責任を取らなければなりませんし、飼い主も責任を取らなければなりません。
両方とも責任を取る必要があります。
ペットの責任って何?
被害者はケガをしていれば病院に行くことになりますが、病院では治療費が必要になります。
もしかすると、仕事をしている人はケガで仕事を休まないといけなくなったかもしれません。その場合は、給料の補償が必要でしょう。
怖い思いをして精神的な苦痛があれば、慰謝料も必要かもしれません。
しかし、ペットはお金を持っているわけではありませんので、治療費を払うこともできません。
また、日本では動物が裁判にかけられて、刑務所に入るということもありません。
では、ペットはどのような責任を取らされるのでしょうか?
地域の法律と呼ばれる「条例」(じょうれい)でルールが決まっています。
例えば、東京都の場合、「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」というルールがあります。
この条例では、動物が人を傷つけた場合、飼い主に対して、
動物が人を嚙まないように口輪を付けることや
動物を察処分すること
などを命じることができると定められています。
つまり、ペットの責任としては、口輪を付けられたり、最悪、殺されてしまうということになります。
死刑と同じです。
飼い主の責任は何?
先ほど、ペットはお金を持っていないという話をしましたが、お金を持っているのは飼い主の方です。
そのため、民法(みんぽう)は、動物の飼い主は、動物が他人を傷つけた場合には、治療費や慰謝料などを支払わなければならないと決めています。
お金に関する責任は飼い主が取らなければなりません。
お金の責任だけではありません。日本では、動物が裁判にかけられて刑務所に入ることはないという話をしましたが、代わりに買主が裁判にかけられることがあります。
もし、動物が人を傷つけたことが飼い主の落ち度であれば、飼い主は、過失傷害罪という犯罪や条例違反という罪に問われることになります。
飼い主の責任として非常に重い責任があるのです。
さいごに
家族と同じぐらい大切にしていたペットが人を傷つけてしまった場合、最悪の場合、ペットを殺処分しなければならいないことになり、飼い主もお金の責任や刑事上の責任を問われてしまうことになります。
当然、このような結果は誰も望まないものです。
だからこそ、飼い主にできることは、ペットが人を傷つけないように管理することが大切なのです。しっかり首輪をつける、散歩の時もリードを使うなどです。
ペットを自由にさせることが本当にペットを大切にすること、とは限らないのです。
ずっとペットと幸せに生活ができるようしっかりペットを飼う時はしっかり注意しましょうね。