中学生、高校生が「悪いこと」とはわかりながらも、好奇心が旺盛で、ついついやっちゃったってことないかな?
覚せい剤だったり、大麻だったり、違法薬物と呼ばれるものに「悪いこと」ってわかっている子は多いけど、つい手を出して取り返しのつかないことになっている子がいるんだよ。
「一度だったらいいか」なんて軽い気持ちで手を出すと、一生尾を引くことになるから、絶対にしないでね。
今日は、覚せい剤のあれこれを考えていこう。
>先輩から白い粉使ってみないかって言われています。(前編)
覚せい剤を使っても少年院に行けば済む?
覚せい剤を使用してしまっても、少年院にいってしまえば無罪放免と思っている子はいないかな?それなら一回くらい試しで、なんて考える子もいるかもしれないね。
でもね、それは本当に危険な考えだから絶対やめてね。
むしろ少年院を出てから本当の地獄が始まるんだ。
覚せい剤はすごく依存性が高いんだ。あと覚せい剤には恐ろしい後遺症があるんだよ。しかも、一生付きまとう後遺症が。
覚せい剤ってすごい依存性があるんだ。依存性ってのは離れられないということね。一度使っちゃうと、また覚せい剤が欲しくなっちゃうんだよ。
覚せい剤の効果が薄まってくると、少しのことでイライラしたり、暴力的になったりしちゃうんだ。身体もだるくて酷いときは丸1日寝てることもあるんだ。人によっては食欲がまったくわかなかったり、逆に食欲がわきすぎて食べ過ぎちゃうなんてことも起きるんだ。
覚せい剤の後遺症
覚せい剤を使った後遺症としてよく言われるのが、幻聴、幻覚だね。
これは実際に過去覚せい剤を使用していた少年から聞いた話なんだけど、たとえば、幻覚は、壁や身体に黒いシミや虫が付いているように見えて発狂したり、自分の手を切り刻んだり、あるいは、人の影なんかが見えてびっくりしたり、怒鳴りだしたりすることもあるらしいよ。
あと目の前で話している人の顔が突然怖い顔に変わってしまうなんてこともあるんだって。怖いよね。
幻聴は、性別の判断がつかないような声が聞こえたり、「お前なんて消えろ」「全部お前のせいだ」など自分を責めるような言葉が聞こえたりするんだって。そういう言葉におびえて暮らさなきゃいけなくなるんだって。
時には足音なんかも聞こえたり、人に見はられている感覚になったりするんだ。街を歩いていても、それが気になってきょろきょろしたりするんだって。怖いよね。
幻覚や幻聴の他にも、日常的に、手が震えたり、被害妄想が酷くなったり、不眠症になったりするんだ。これがひどくなると、普通の生活を送れないよね。
君がもし覚せい剤を使ったら、死ぬまでこんな後遺症に苦しめられるんだよ。だから、一回くらいいいやっていう甘い考えは必ず捨てるようにしてね。
どんなきっかけで覚せい剤を使用するの?
覚せい剤を1番初めに使うきっかけは人それぞれだよ。
先輩とか先輩の友達、反社会的勢力って呼ばれる人などから勧められたって話が多いかな。
いろんな人の話を聞いて共通しているのは、しつこくしつこく一回だけ使ってみなよって言ってくること、あとタダでいいからって言ってお金を要求してこないことかな。しつこく言われて断り切れないし、しかも無料ならいいかなって軽い気持ちで使っちゃうんだ。
ここで少し考え欲しいんだ。なんでタダなのにしつこく言ってくるのか?ってことを。
初め覚せい剤をタダであげて使わせるでしょ。そうするとさっき言ったように依存性が強いから、どうしてもどうしても、またしたいまたしたいってなっちゃうわけ。
それを狙っているんだよね。
2回目からは、覚せい剤を買うためにお金が必要だって言ってくるんだ。しかも高いんだよ。数万円、時には数十万円、請求されたりするんだ。
でもお金ないでしょ。でもでもどうしても覚せい剤がしたくなっちゃっている。だから、指定する仕事で稼いで来い、あるいは、指定する仕事をすることでその対価として覚せい剤あげるよと言われるわけ。
ここでいう指定する仕事は、反社会的勢力って呼ばれる人たちの仕事を手伝わされたり、自ら覚せい剤の売人になって売って来いってこともあるんだよ。あとたとえば女の子の場合は、身体を無理やり売らされたりもするんだ。
薬物を使用しているときは自分が悪いことをしていると分かっていてもやめることが出来ず正常な判断が出来ず次で最後という言い訳を続けてしまいます。
使用することで嫌なことも忘れられ、自分に自信がつきます。しかし使用し続けていく内にどんどん辛くなっていき使っていく内に死ねたらいいやっていう考えになっていき、快楽が無くなっていきました。
覚せい剤は依存性がある。
覚せい剤には一生付きまとう後遺症がある。
覚せい剤だけじゃなくて悪い道にひきづりこまれる。