中学生、高校生が「悪いこと」とはわかりながらも、好奇心が旺盛で、ついついやっちゃったってことないかな?
覚せい剤だったり、大麻だったり、違法薬物と呼ばれるものに「悪いこと」ってわかっている子は多いけど、つい手を出して取り返しのつかないことになっている子がいるんだよ。
「一度だったらいいか」なんて軽い気持ちで手を出すと、一生尾を引くことになるから、絶対にしないでね。
今日は、覚せい剤のあれこれを考えていこう。
覚せい剤を使ってしまった場合の罪はどうなるの?
覚せい剤取締法は、覚せい剤を使用してしまった場合、10年以下の懲役と定めているよ。大人の場合、刑事裁判にかけられてこんな刑罰が確定するんだよ。
でも、20歳に満たない子どもたちは、基本的には刑事裁判にかけられることはなくて、代わりに家庭裁判所の審判を受けることになっているんだ。
審判の種類には、少年院にいってください。ってものから、一定期間生活を観察します、不処分にします。なんてものなど、色々あるよ。ただ、覚せい剤を使用したっていうのは重大な非行と考えられるから、少年院に行ってくださいという審判がされることが多いよ。
なーんだ、少年院に行くだけかって思う子もいるかもしれないけど、そんな甘いものじゃないからね。
今日はじっくり覚せい剤と向き合ってみようね。
覚せい剤を使うとどうなるの?
覚せい剤を使ったことがないけど、覚せい剤を使うとどうなるか知りたい、だから使ってみたいんだっていう好奇心旺盛な子もいるだろうね。
そういう好奇心は、別のところに使ってね。ただ、使うとどうなるか、なんでみんなが使うのかってことを理解してもらうためには重要だから、今日はそのことについても触れておくね。
昔、覚せい剤を使っていた人から聞いた話だから間違いないからね。ここで「あーこうなるんだ。」って知って、覚せい剤への好奇心はおさめてほしいな。
覚せい剤を使うと、使用方法にもよるけど、半日から丸一日、効果が続くんだよ。
髪の毛が逆立つような感覚や身体がフワフワするような感覚になるんだ。
心臓の鼓動がすごく早くなり、何とも言えない気持ち良さがある。嫌なことが忘れられて自分に自信が持てるようになって、怖いものすらなくなる感覚になるんだ。
気が大きくなって、人に暴力をふるったり、車が通っているのに車道を横断してひかれたり、とにかく無茶苦茶な感覚になるんだ。
異常なくらい集中力が増して、同じことをずっと繰り返してやり続ける、そんな感覚にもなるんだよ。例えば、5時間ずっと化粧をし続ける人なんかもいるみたいだよ。5時間後、顔はぐちゃぐちゃだけどね。集中力は錯覚でまともなことはできなくなると思った方がいいね。
テンションが上がったりもするんだ。時には、よだれや鼻水が止まらなくなるというおかしな状態になる人もいるんだよ。汚いよね。
でもその後、激しい吐き気と胃痛に襲われ、頭痛や身体のだるさがくるんだ。それだけでも嫌だよね。
こんな感じだけどイメージついたかな?少しでもこれで好奇心が薄れたらうれしいな。
これだけ聞いて、やりたいとは思わないよね。一応、これがみんなが覚せい剤を使う理由、覚せい剤を使って体験するいいことなんだけど、みんなはどう思う?
しかも、覚せい剤を使い続けると、こういう気持ちいいって感覚はどんどん薄まっていくんだって。
次で最後にしよう、次で最後にしようと思うけど、覚せい剤にはすごい依存性があるから、どうしても身体が欲してしまう。悪いことってわかりながらも、身体と脳が言うことを聞かなくなるんだって。
最後には、覚せい剤を使うこともつらくなってきて、覚せい剤を使いまくってるうちに身体が弱って死ねたらいいやって投げやりになるんだって。
覚せい剤を使った感想はこんな感じ。どうだろう?少し好奇心はおさまったかな?
覚せい剤を使うと、快感みたいな感覚はあるが、それは初めのうちだけ。使用するたびに、どんどん死にたくなってくる。
続き:先輩から白い粉使ってみないかって言われています。(後編)