先生
不文律=不文法ということだよ!
Adoさんの「うっせぇわ」という曲が流行ってますね。
なんか色々と物議を生じさせているようですが、今日はその話題でなく、歌詞の中に出てくる「不文律」という言葉の解説です。
この歌詞、社会人の不文律、最低限のマナーに関して「うっせぇわ」と繰り返すような歌詞なんです。
で、「不文律」とはなんなのか?
デジタル大辞泉によると、2個意味があります。
一つは、「不文法」という意味。
もう一つは、「心の中で互いに了解し合っているきまり。」という意味。
この歌では、後者の意味で用いられているんでしょうね。
じゃあ、前者の意味、「不文法」とはなんなのか?です。
法律は、成文法と不文法に分けられます。成文法とは、憲法とか民法とか条例とか、文章になっている法律です。逆に不文法とは文章になっていないが、法として人を拘束するものです。
え?そんなのあるの?って思われるかもしれません。
確かに日本は、成文法が中心の国なので、なかなかイメージがつかないかもしれませんね。
ただ、例えば、判例、慣習法、条理なんかは不文法だと言われています。判例は、裁判所の判断ですね。慣習法とは、社会の人たちが一定の行動を繰り返して、それが守るべきルール(当たり前のルール)として定着したものをいいます。条理は、物事の道筋とか道理をいいます。
法律に文章として書ききりたいけど、書ききれないことがある。そんなときには不文法の登場です。
だけど、一方で、条理なんか言われてもパッとしませんよね。色んな人がいるのに道理とか言われても困りますよね。それこそ「うっせぇわ」ってなるかも・・
このように、成文法の方が私たちの予測可能性は担保されて、安定性があるといわれています。