付き合ってるときは仲良かったのに、別れる時になって最低の事を言われることがありますね。
その中でも多いのが、
「別れるんだったらプレゼント返せよ」
「おごった分返してよ」です。
「プレゼント返して」と言われた時、本当に返さないといけないの?
「プレゼントする」の意味
誕生日プレゼントや付き合った記念日のプレゼントなど彼氏、彼女にプレゼントすることがありますね。
プレゼントとは、
国語辞典では贈り物をするという意味です。
実は贈り物に関して定めた法律があります。
民法という法律には、贈り物について、
「贈与」(ぞうよ)と呼んで、ルールを決めています。
プレゼントは返さなくていいの?
「贈与」(ぞうよ)のルールによると、
一度貰ったプレゼントは返さなくてよい
ということになっています。
なぜなら、プレゼントした時点で、プレゼントの所有権は貰った側にあるからで、タダであげた以上、貰った側としても自分のものになったと期待するからです。
タダでプレゼントしたんだから、自由に返して貰えるはず!
という考えは間違っているのです。
返さないといけない時もある!?
「贈与」(ぞうよ)のルールにはプレゼントを返さないといけない場合のルールも決めています。
どういう場合にプレゼントを返さないといけないのか?
実はプレゼントを返さないといけないパターンは2つあるんです。
1つ目は、
プレゼントを貰うときに、
「プレゼントは別れたら返してよ」
と言われたパターンです。
「贈与」(ぞうよ)のルールでは、「条件付贈与」と呼びます。
こんなこと言われてプレゼント貰う人はいませんよね?
こんな事言われたら冷めると思いますし、プレゼントを渡す時にこんな事言う人とは上手くいかないと思います。
でも、実際に言ってくる人がいるかもしれません。
ポイントは、プレゼントを渡すときに、
「プレゼントは別れたら返してよ」と言われて、
それでもいいと思ってプレゼントを貰った、ということです。
プレゼントを貰った後に、後から言われても返す必要はありません。
つまり、2人の間に、「別れた場合は返す」という約束をしていた場合、ということになります。
2つ目は、
「プレゼントあげるから、代わりに〇〇してね。」
と言われたときです。
例えば、
「一緒にUSJに遊びに行ってね。」
「ディズニーランドに連れて行ってね。」
と言われた場合に、別れたため、USJやディズニーランドに行かなくなった場合です。
「贈与」(ぞうよ)のルールでは、「負担付贈与」と呼びます。
この場合も同じく、ポイントは、プレゼント渡す時に言われ、納得して貰った、ということです。
2人の間の約束になってしまうので、USJやディズニーランドに行かなければプレゼントを返さなければならないのです。
でも、別れたとしても一緒にUSJやディズニーランドに行けば返す必要はないです。
別れる前に買ってもらう約束をしていたプレゼントは貰えるの?
「誕生日には、ネックレスを買ってあげるよ」
と言われていたにもかかわらず、誕生日前に別れてしまうこともありますね。
こんな時、別れたとしてもプレゼント貰えるのでしょうか。
普通は貰えないと思いますし、プレゼント欲しいというのも厚かましいですね。
でも、「贈与」(ぞうよ)のルールには、別れた場合でも、プレゼントを貰えるときのルールについて決めています。
それは、「プレゼントをあげる」という約束が書類になっている場合です。
書類にまですることはあげる側、も貰う側も本気度が高いからです。
書類はないけど、
「代わりにLINEのやり取りで残っているよ!」
という方もいるかもしれません。
その場合は、もしかしたら貰える可能性があるものの、かなり低い確率になります。