誰しもが、一度はエスカレーターの乗ったことがあると思います。
電車に乗るときに駅で乗ったり、デパートやスーパーにもエスカレーターがありますね。
エスカレーターのルールがあるって知ってますか?
一般的に言われているのは、エスカレーターに乗ったら真ん中に止まるのではなく、右か左かに寄って立ち止まることです。
東京などほとんどの地域では、左側に寄って、右側を空けておくみたいですが、大阪では右側に寄って、左側を空けておくそうです。なぜ違いがあるのかについては、いろいろな説があります。1つの説に、日本の道路で車が走る場合、右側が追い抜き車線になることから、エスカレーターも同様に、左側に立ち止まり、右側が急いでいる人用に空けておく。
他方、日本以外の国では、道路で車が走る場合、左側が追い抜き車線になっているようですが、大阪は、大阪万博といって、世界中から外国人を呼んだことがあり、世界の交通ルールに合わせた、というものがあります。
では、エスカレーターを歩いてのぼることはルール上どのようになっているのでしょうか。
エスカレーターに関して、整備や構造についてルールを決めた法律はありました。
しかし、これまでエスカレーターを歩いていいかどうか決めた法律はありませんでした。
エスカレーターは人が止まって乗ることを前提として作られているもので、歩いてのぼることを想定していなかったことから、これまでしっかりとルールが決められていなかたのです。
ところが、埼玉県では、2021年3月に「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」というものを作り、「立ち止まった状態でエスカレーターを利用しなければならない」というルールを作ったのです。つまり、エスカレーターを歩いてのぼってはいけないというルールを作ったのです。
条例というのは、それぞれの都道府県のみに関するルールで、法律は日本中に関するルールという点で少し意味合いが違いますが、ほとんど同じです。
これから、埼玉県だけではなく、いろいろな地域でエスカレーター歩行禁止がルール化されるかもしれません。
エスカレーターから落ちてケガをする人もいますので、危ない使い方をせず、周りにも迷惑をかけないようルールを守ってエスカレーターを使いましょう。