みなさんは、買い物をするとき、値札を見て商品を買うかどうか決めますよね。
お金持ちは、値札を見ずに商品を買うらしいですが、ほとんどの人は値段が気になるもの。
値札を見ると、10,000円+税、¥22,000(税込)、3万円(税抜)などいろいろな書き方がされています。お小遣いで買える!と思ったけど、消費税を考えると足りなかったり、計算を間違えてレジに行ってビックリということもあるのではないでしょうか。
値札に書いてある、「税」とは税金のことで、消費税のことをいいます。
商品を買ったり、サービスを受けたりすると消費税を払わなければなりません。
消費税というのは、実は、一般の買い物客が支払う税金ではなく、お店側が納める税金で、お客さんから消費税分のお金をもらい、お店側が消費税を国に納めています。
だから、みんなが消費税を直接国に払いたい!と思っても、できないんですね。
そして、消費税は10%と決まっていますが、実は昔から10%というわけではなかったのです。また、大昔には消費税というのはありませんでした。
1984年に消費税という制度ができ、初めは3%でした。そこから、5%、8%と徐々に引き上げられ、現在の10%になっています。将来的にはもっと高くなるかもしれませんね。
今回、2021年4月1日から消費込みの値段の総額表示が義務付けられました。
これまで、10,000円+税、3万円(税抜)と値札に書かれていましたが、これを禁止することにしたのです。これからは、消費税を含んだ総額¥22,000(税込)という風に値札に書くことになりました。
なぜ、このタイミングで総額表示が義務付けられたかというと、本当は1989年には税込みの総額表示をしようって決めたんですが、消費税がどんどん上がっていって、その都度、値札を全部作り直すのは大変ってことで、しばらくは、総額表示しなくてもいいよという風にしたのです。
その「しばらく」っていうのが2021年3月31日までだったから、4月1日から総額表示をしようということになったんですね。
このように消費税の金額や総額表示について、全て法律でルールが決まっていて、ルールにしたがって、世の中は進んでいるんだね。
お店に行ったら値上げした!?と思わないでね。消費税込みの値段が書いてあるだけだから。