養育というのは、簡単にいうと子どものための生活費です。
親は、離れて暮らしていても、例え離婚して親権がなくても、子どもの生活費を払わなければなりません。
仲がいいとか、悪いとかは関係ありません。
もちろん、子どもの生活費を永遠と払い続けなければならないわけではありません。
20歳になるまでの未成年の間が基本です。
最近は、大人と子どもの区別を18歳にする!という法律もできているので、将来的には18歳までにな るかもしれません。
どうやって決まるの?
両親と子どもが一緒に住んでいる場合は、養育費の金額を決めないことが通常です。
養育費の金額を決める必要があるとのは、親が離婚して、別々に住むことになった場合です。
例えば、お父さんとお母さんが離婚することになって、子どもがお母さんと暮らす場合は、お父さんが養育費を払うことになります。
養育費の決め方は、親同士が話し合って決めることがほとんどです。
生活費としていくらかかりそう?とか塾代いくら?進学するときいくらかかる?など話し合って決めることになります。
そうはいうものの、養育費の相場はどれぐらいなのでしょうか?
話し合って決めて!と言っても、なかなか話し合いがまとまらないことがあります。
そこで、家庭裁判所では、養育費の相場について、ルールを決めています。
あくまで、一般的な家庭における養育費の相場ですが、「養育費算定表」というものを公開しています。
これは、誰でも無料で見ることができます。
スマホで「家庭裁判所 養育費算定用」と検索すると出てきます。
金額はどれぐらい?
「養育費算定表」を使うと養育費はどれぐらいの金額になるのでしょうか?
養育費の決め方は、それぞれの親の年収を基準にして決めることになっています。
親は離婚しても、子どもにとっては親に変わりがないので、それぞれの収入を比べて、多い方が子どもの生活費を負担してください。というわけです。
例えば、親が離婚して、お母さんと同居している場合を考えてみましょう!
お母さんは、子どもの世話をしているので、お父さんに対して養育費を請求することになります。
ケース1では、お父さんはお母さんに対して、月4万円~5万円の養育費を払うことになります。ケースでは、お父さんの収入の収入がお母さんより低いですが、全く子どもの生活費を払わないというのもおかしいので、毎月0円から1万円になります。ケース3ではお父さんの年収が高いので、月10万円~12万円の養育費になります。
お父さんの年収 |
お母さんの年収 |
養育費の金額 |
|
ケース1 |
350万円 |
0円 |
4万~5万/月 |
ケース2 |
100万円 |
400万円 |
0円~1万/月 |
ケース3 |
1000万円 |
200万円 |
10万~12万/月 |
さいごに
借金がいっぱいあって返済しないといけないため養育費を払えない、払っていない、というケースも実際はあります。
しかし、法律では、借金の返済よりも養育費の支払いを優先しなさいという考えがあります。
ですので、借金があることは養育費を支払わない理由にはなりません。
もし、親が離婚して生活が苦しい場合は、養育費を払ってもらえてないのかもしれません。
離婚しても親であることには変わりはないので、しっかり養育費を払ってもらいましょう。