同志社大学のダンスサークルの合宿で お酒の一気飲みをして大学1年生が死亡したそうです。
そして、ご両親は、サークルのメンバーと大学に責任を求め、裁判所に訴えたというニュースがありました。
お酒の一気飲みや早飲みは危険な行為です。その場を盛り上げるため、仲良くなるためにお酒を飲んだり、少し無茶な量を飲むこともありますが、行き過ぎは危険です。
お酒だけではなく、大食い、早食いも同じです。
「一気飲みや早飲みの遊びで気を付けたいこと」について、考えてみました。
命を奪う可能性がある危ないこと
お酒は適量だと、体に良かったり、場を盛り上げたりすることができるので、お酒を飲むこと自体は悪いことではありません。もちろん、未成年はダメですが。
しかし、お酒を飲み過ぎると、急性アルコール中毒になり、最悪死に至る危険があります。
また、大食いや早食いも一歩間違えれば、喉に詰まって窒息死することがあります。
一気飲み、早飲み、大食い、早食いは、時には人の命を奪ってしまう危険なことであることをしっかり理解しておきましょう。
強要はそれ自体違法な行為
一気飲み、早飲みは危険なことであることは先ほど説明したとおりです。
そして、その危険な行為を誰かに強要することは、法律に違反する行為です。
刑法の法律においても、強要罪(きょうようざい)といって、人を脅したりして、義務のないことをさせた場合は、3年以下の期間懲役になります。
また、強要したことにより、相手が病気になったり、死亡してしまった場合は、強要した人が治療費や慰謝料を支払わなければなりません。
強要なんてしてない、勝手にやったんでしょ?
友達同士の場では、「強要」というほど、無理やりやらせるということは少ないでしょう。強要するような場合、もはや友達ではなく、いじめの対象です。
実際は、友達みんなで盛り上がって、多少の強い言い方があったとしても、それぞれ自分の意思でしていることが多いです。
自分で勝手に、一気飲み、早飲みをしたんだから、自分の責任でしょ?
というわけにはなりません。
周りで一緒になって一気飲みをしていたメンバーなどの責任が認められた裁判があります。
なぜ、責任を取る必要があるかというと、
その場にいた人は、強要していなくても、
①これ以上はヤバいなという状況になれば、それ以上飲まないように止めるべきだった
②体調が悪いことが分かっていれば、救急車を呼んで病院に連れていくべきだった
③家まで連れて帰って、様子がおかしくないか見ておくべきだったからです。
これを安全配慮義務(あんぜんはいりょぎむ)といいます。
この安全配慮義務は、その場にいた全員が負う義務とまではいえませんが、例えば、その場でリーダー的な役割にある人、その会を主催した人などが負う義務といえるでしょう。
この安全配慮義務があったのに、何もしなかったから、人を死亡させた場合、治療費や慰謝料など何百万円、何千万円単位のお金を払う必要があります。
なぜ、そんなことまでしないといけないの?と思うかもしれませんが、
そもそも人を死亡させる危険な行為をしようとしたんだから、実際危険な状態になったときには、しっかり責任をとってね。ということです。
さいごに
友達と一緒に盛り上がると、やりすぎてしまうことがありますよね。
ただ、最悪の結果になることは誰も望んでいないはずです。
もし、「ヤバくない?」「心配だな..」と思ったら、勇気を出して、止めたり、救急車を呼んだりしましょう。
その勇気が人の命を守ることにもなりますし、友達の人生を守ることにもなります。