今ほとんどの友達がスマホを持ってるよね。スマホを使って、インスタグラムとかツイッター、フェイスブックなどのSNSってのをやっている人も多いんじゃないかな?
とっても楽しいし便利だよね。おいしそうなお店を調べてみたり、かわいい服なんかも探せるし、行ってみたいカフェの様子なんかもわかるもんね。
だけど、使い方を間違ったら、人を傷つけたり、人の評判を落としたり、その結果、自分が訴えられちゃったりすることもあるんだよ。
今日はSNSのあれこれをみていこう。
SNSで投稿したら・・
たとえば、君がどうしても好きになれない友達の悪口を、SNSでつぶやいたとしよう。「アイツバカ」「アイツキモイ」とかね。
他にも、「アイツ身体売ってるよー」とかその子の評判を落とすようなことを投稿したとしよう。
あるいは、好きになれない有名人のことを「人として終わってる」「し〇」とかひどい言葉を投稿したとしよう。
こんな投稿は、その友達や有名人の名誉を傷つけたり、あるいは侮辱(ぶじょく)するものだから、法律上、犯罪になったり、傷ついたからお金払えって言われたりする可能性がある行為なんだよ。
え、ただSNSで悪ふざけしただけじゃんと思うかもしれないけど、法律はそんな君を許さないんだ。でも、これまでこんな投稿をしてても問題になったことないよって思っている君。その友達や有名人が、「傷ついた、許せない」って動き出してないだけだからね。
ダメなものはダメなんだよ。
ただ、たとえば政治家の人がやっていた不正な行為だったり、日本に住むみんなの利害に関係するような事柄で、その人を批判するようなことを投稿することは許されているんだよ。ただ、その投稿する内容が本当じゃないと、真実じゃないといけないんだ。だからそういった内容を投稿するのも注意してね。
投稿じゃない、リツイートしただけ・・
じゃあ今度は自分の作った文章じゃなければ大丈夫じゃないの?ってお話。
リツイートだったり、シェアだったり、自分で投稿する文章を書くわけじゃないから、投稿よりも気軽にやっちゃいがちだよね。
だけどその気軽さが、自分をトラブルに巻き込んじゃうことがあるんだよ。
たとえば、ある友達が、ツイッターなどのSNSで、別の友達を名指しで、あるいは、名前を出していなくてもその友達ってわかる内容で、「キモイ」「最低」なんていう悪口を投稿していたり、「アイツこの前万引きしてた」とかその子の評判を下げるようなことを投稿していたとしよう。
あるいは、ある人が、「その有名人が○○さんを自殺に追い込んだ」とか、誹謗中傷の投稿の内容が事実かどうかもわからないひどい内容を投稿していたとしよう。
君がその投稿をしている友達と仲が良かったりしたとき、その投稿の内容に興味もなければ、そうも思っていないのに、深く考えることなく、リツイートだったり、シェアだったりをしちゃっていることないかな?
あるいは、その誹謗中傷を受けている有名人のことがそんなに好みじゃなかったりしたときに、とりあえずその有名人そんな好きじゃないからっていう軽い気持ちで、リツイートだったり、シェアしたりしてないかな?
実は、このリツイートやシェアって行為だけで、名誉棄損だとか、侮辱だとか、プライバシー侵害だって言われて、犯罪になったり、あるいは、それで傷ついたからお金払えって言われたりすることがあるんだよ。
いや私は投稿した子と仲良かっただけで・・とか、内容なんて読んでないから・・とか言い訳しても、そんなの関係ありませんって裁判所に言われちゃうんだ。
だから、自分が投稿するわけじゃないときも十分気を付けてリツイートとかシェアするときは、その投稿の内容をちゃんと読んで、問題ないなって思ったらするようにしてね。
投稿やリツイートなどをしちゃだめな内容って?
投稿内容に問題があるかないかをどうやって見極めるのって点だね。
法律的な言葉を使うと、「事実を摘示しないで公然と人を侮辱した」「事実の摘示によって公然と人の社会的評価を低下させるおそれのある行為をした」っていえることはしないでってこと。でも意味わからないよね。
なので、簡単にいうと、SNSで、「バカ」「キモイ」とかその友達が傷つくような言葉を使わないでほしい。あるいは、その友達の評判が悪くなるようことを、それが事実であっても事実じゃなくても言わないでほしい、これだけを守っていればまず大丈夫だと思うよ。
SNSって匿名だから
SNSは匿名性(とくめいせい)があるなんて言われるけど、実際本当にそうなのかな?
SNSなんかがなかった時代、人の悪口を言ったり、それを広めていても、コソコソいう分には、それこそばれなかったんだよね。言葉は形に残らないからね。
でもね、インターネットを介するサービスは全部、IPアドレスやタイムスタンプってものから、その投稿なんかを発信した人を特定できるようになっているんだ。どこまで特定されているかっていうと、その人の名前と住所までだよ。
今はまだ手続は色々とややこしいけども、ややこしい手続をすればそういう情報を手にすることはできるんだ。
つまりね、昔に比べて、自分の発言の匿名性は逆に低くなっているとも考えられるんだよ。何を言っても、どこに住んでいる誰が何を言ったってのが、記録に残っていくんだ。もちろんリツイートやシェアなんかもそうだよ。なのに、投稿するときはそんなことも知らずに、ただその場で名前が出てないってだけで安心していろんなことを言っちゃう人がいるんだよね。
今、さっき言ったややこしい手続を簡単にするように法律を改正する動きがでているんだって。だからますます匿名性ってのは薄れていくんだよ。そのことを肝に銘じてSNSなんかを使ってね。
人を傷つけない、人の評判を下げないを意識する。
匿名性なんてあると思うな。