先生って生徒のこと思って色々やってくれてるよね。大半の先生は本当に君たちのことを自分の子どもと思って、日々一生懸命君たちのことを考えてくれているよ。
だけど、中には変な先生もいるんだ。スクールセクハラって知ってるかな。これもその一例なんだ。今日はスクールセクハラについてみていこう。
スクールセクハラって何??
セクハラだーパワハラだーなんてよく最近テレビでも見かけるよね。
じゃあ、スクールセクハラだ―って聞いたことあるかな?スクールセクハラって言うのは、スクールセクシュアルハラスメントの略で、セクハラの学校版だと思ってもらっていいよ。先生が、生徒を不快にさせる性的な言動を行うこと、って感じかな。このHP用に作った言葉じゃなくて、一般に使われている言葉だよ。
一般的に使われている言葉ってことは要はそれだけ頻繁にあるってことなんだよ。
スクールセクハラにあたる行為を言っていくね。
たとえば胸とかおしりとか触ったり、陰部を触ったり、あるいは、性交渉をしたりは、もちろんあたるよね。これはもはや強制わいせつ罪だったり、犯罪だもんね。
更衣室を覗かれたとか、盗撮されたなんていうのも、ダメに決まっているよね。
他に、しつこく生徒に交際を迫ったり、スキンシップとか言いながら身体とか髪に触れるなんてのもスクールセクハラにあたるって言われているよ。
あと、恋人いるの?性的経験あるの?スリーサイズは?なんて性的なことをしつこく聞いてくるってのもスクールセクハラになるんだ。
みんなはこんな経験なければいいんだけど。
スクールセクハラかもって思ったら
スクールセクハラにあってるかもって思ったらどうしよう?
まずは、学校にセクハラ相談窓口がある場合はそこにいってみよう。なくても、他の信頼できる先生はいるかな?その先生に相談をしてみよう。
お父さんやお母さんにも相談してね。でもお父さんやお母さんに相談しにくいかもね。そんなときは、友達に相談するのもいいと思うよ。友達が先生に相談してくれるかもしれないしね。
学校が話をちゃんときいてくれない場合、地域ごと教育委員会ってところがあるから、インターネットで検索して相談してみるのもいいよ。でもこれは少しハードルが高いかな。
この結果、スクールセクハラがあったってなったら、その先生は懲戒処分っていうのをうけるよ。その種類は色々だけど、校長先生から厳重注意をうけたり、重い場合はやめさせられちゃうかな。
あと、先生から、性交渉を強要されたり、陰部や胸を触られたり、こんなのもう犯罪でしょって思ったときは、最寄りの警察署に相談してね。いきなり警察署にいくのが怖かったら、近くにある弁護士事務所に電話するとお手伝いしてくれるよ。
スクールセクハラをした先生の刑事責任?
たとえば、もうセクハラって域を超えるけど、その先生に脅されて性交させられたときは、その先生は強制性交等罪っていう罪を負うよ。
性交まではしてないけど、陰部を無理やり触ったとかは、強制わいせつ罪が成立する。そこまでいかないけど、やらしい意図で身体を触っていたら、青少年育成条例っていうのに違反するおそれもあるんだ。
他にも、児童売春禁止法、軽犯罪法、ストーカー規制法などなど、スクールセクハラって呼ばれる行為は、いろいろな犯罪に当たる可能性があるんだ。
でもね、その先生が犯罪に問われるってことは、刑事裁判にかけられるってことなんだよ。つまり、スクールセクハラをされた子を被害者として裁判が行われるってことなんだ。
スクールセクハラをされていたこと、いやらしいことをされていたことなんか、みんなにばれたくないし、裁判なんかされたくないって思うよね。
強制性交等罪(昔は強姦罪って言ったんだ)と強制わいせつ罪は、昔は親告罪(しんこくざい)っていわれて、被害者が裁判にかけてほしいって言わないと、裁判がされることはなかったんだ。でも今はそういうルールもなくなって、被害者がそんなことを言わなくても裁判を開けるようになったんだよ。
えーそんなのありがた迷惑だし辞めてほしいと思うかもしれないね。
けどね、実際の裁判では、検察官(けんさつかん)って人が味方についてくれるんだけど、その検察官って人に、自分の名前とか住所とか出さないでほしいとか、もし裁判所で話す機会があってもその先生とは会いたくないとか、そういう希望をいろいろ伝えるといいよ。
実際の裁判では、こういう性犯罪に関しては、被害者の名前とか住所は裁判を聞きに来た人にばれないようにしてくれるし、裁判所でお話するときも、裁判を聞きにきた人とか、あるいはその先生と顔を合わせないように色々と工夫をしてくれるよ。
だからそういったところは安心してね。
性交渉を強要されたり身体を触られたりしたら警察に!