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先生
あからさまに騒いで業務を妨害したら威力業務妨害、こっそり業務を妨害したら偽計業務妨害って覚えよう!

大学入学共通テストで鼻出しマスクが問題になったと思ったら、今日は、マスク着用を拒んで客室乗務員らとトラブルになり飛行機を緊急着陸させたとして威力業務妨害等で逮捕された人がいました。

今日は、よく耳にする業務妨害罪ってのを簡単に解説していきますね。

業務妨害罪は、「人の業務を妨害した」ときに成立します。有名なのは、偽計業務妨害罪、威力業務妨害罪かなと思います。

ん?偽計と威力の違いって何?って思いませんか?

見分け方を、ざっくりざっくりと言うと、あからさまに騒いで業務を妨害したら威力業務妨害、こっそり業務を妨害したら偽計業務妨害です。

例えば、威力業務妨害罪は、店内で叫んでみたり、他のお客さんと喧嘩してみたり、ワーワーと騒いだときに成立するイメージを持ってください。あとは、インターネット上に、○○店を爆破しますと書いてみたりするときも、成立します。

一方で、偽計業務妨害罪は、公衆電話から嘘の通報をして困らせてみたりしたときに成立します。

威力は、ワーって感じで、偽計は、ジメー、コソコソという感じですね。

ちなみに、飛行機を緊急着陸させた人の、どの行為が威力にあたるのか?を考えてみるとおもしろいかもしれません。
詳しい事実関係も被疑事実も不明ですが、「マスクをしていないから」「マスクを拒否したから」威力業務妨害罪が成立したわけではないのでご注意を。
この乗客、マスクを拒否して、客室乗務員らとトラブルになったわけです。威力業務妨害以外で、他の乗客への傷害でも逮捕されるくらい、なんか暴れちゃったんでしょうね。飛行機の中で暴れてしまったことで威力業務妨害罪として立件されたのかなと。

要は、大事なのは、飛行機内でトラブル=威力業務妨害であって、マスク拒否だけで威力業務妨害ではないということかと思います。
マスク拒否=威力業務妨害ではないので、そこはきっちりと線を引いて考えましょう。

感染防止にみんなで協力をし合いたいから、マスクをちゃんとした理由がないのにマスクを拒否することは肯定できないけど、マスクをしていない人=悪みたいな印象が、この報道で広がらないことを祈ります。理由があってマスクをできない方もいらっしゃるので。

こういうピンチのときこそ、温かい心と広い視野、正しい知識をもって、みんなで肩を組み合って乗り切りたいですね。

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