みんなも知っているとおり、子どもは女性が産みます。
もちろん、女性は自分は産んでるんだから、自分がママだって分かります。
でも、男性は自分が子どもを産むわけじゃないので、本当に自分の子どもなのか?って不安に思う時もあるし、自分がパパであるって認めて欲しいって思ったりします。
そこで、法律は、「認知」(にんち)っていう制度を作りました。
認知っていうのは、ママもパパも2人の子どもで間違いないって言ってる場合は、「認知」をしたなら、パパって認めて貰えます。
ときどき、妊娠したのに、男性が逃げてて認知してくれないって話も聞きますが、認知をしてくれないと法律上パパがいないことになってしまいます。戸籍にもパパの欄が空欄になってしまいます。
でも、わざわざ「認知」なんてしなくても、こんな時は法律的にあなたがパパに決まってるよ!っていうルールも決めてます。このルールでは、あなたがパパだよって!認めるだけじゃなくて、結婚してる夫婦の子どもで間違いないっていうことも認めてくれます。
難しい言い方をすると「嫡出子」(ちゃくしゅつし)って呼びます。
③妻と離婚してから300日以内に産まれた子どもはあなたがパパです。
っていうルールです。
なんでこんなルールを作ったかというと、結婚と子ども産むのはセットが望ましい、ていう考えがあったからだね。
今は、結婚せずに子どもを産んで育てていくっていうのもよく聞くしアリだと思うけど、ルールが作られたのは何十年も前だし、結婚と子ども産むのはセットっていう古い考えがあったんだよ。
しかも、このルールに当てはまる子どもを「嫡出子」って呼んで、当てはまらない子どもを「非嫡出子」(ひちゃくしゅつし)って呼んで、相続で貰える金額を変えてたんだって。ママとパパの子どもなのは一緒なのに、おかしいよね?だから、大人たちが話し合って、相続で貰えるお金は一緒にします!って最近ルール変えたみたいです。
でもまだ、「嫡出子」と「非嫡出子」って呼び方は残ってます。
例えば妊娠が発覚して彼氏に相談したけど、彼氏が悩んじゃって、子どもが産まれる直前になってようやく入籍したとしよう。そうすると、ルールの①〜③のどれにも当てはまらないことになるので、2人の子どもは「非嫡出子」になってしまいます。
何か「非」って付くの嫌だよね。
また、このルールの困ったところは、他にもあります。
例えば、本当は新しい彼氏との子どもなのに、前の夫と離婚してから300日以内に産まれてしまったら、前のパパとの子どもになっちゃうんだって!本当は違うのに!新しい彼氏との子どもです!って認めてもらうためには裁判をしないといけないんだって!おかしいよね。
だから、今、大人たちが話し合って、今の時代に合わせたルールに変更しようとしてるんだって!
ルールを守ることも大切だけど、おかしいルールは変えていこう!