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先生
特殊詐欺の悪質性に鑑み裁判所は厳罰の姿勢をみせています。

特殊詐欺で逮捕をされる2割が少年(未成年者)であるようです。
もちろん、特殊詐欺を指示したり、計画したりする本部ではなく、「受け子」「出し子」といった主犯格の大人の手足として使われての場合ばかりです。

「受け子」は、被害者の自宅に行ってキャッシュカードや通帳を騙し取ってくる役割、「出し子」は、ATM等を捜査して、被害者のキャッシュカードなどを用いてお金を引き出す役割を担います。

この「受け子」「出し子」、報酬は特殊詐欺グループによって様々ですが、引き出した金額の数パーセント程度です。例えば、被害総額が200万円で、そのうち5%もらえるとしたら、10万円ですね。

もちろん、ただキャッシュカードを受け取ってくるだけで、ただATMからお金を引き出すだけで、10万円は高いって思う方もいるかもしれません。

しかし、特殊詐欺は特に、騙されやすいご高齢の方をターゲットにして、これまで必死に働かれて貯蓄されてきた金員を奪い去っていく、非道極まりない犯罪です。これほど社会を騒がせているため、裁判所も厳罰の姿勢です。

成人犯であれば、たとえ被害金額が少額であろうとも、たとえ関わり方が「受け子」「出し子」と言った手下のような関わり方であっても、被害弁償などをしない限り、1発で実刑になることもザラにあります。そして、それは少年も同じです。一発で少年院送致という結果もザラです。

このような厳罰姿勢は大いに賛同するのですが、この姿勢が社会に周知されない限り、犯罪抑止の効果はそれほど見込めないのではと思い、この記事を書きました。

少年院に行ったからってどうせ1年くらいでしょ。ちょろい。と思っている子がいたら、考えを改めた方がいいです。若い期間に、あなたの履歴書に空白ができます。仕事をするうえで、その空白で苦労している子を何人も見ています。

それでも報酬の10万円が高いと思いますか?

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