彼氏に嫌われたくないという思いや盛り上がってという気持ちで、えっちな写真や動画を送ってしまった経験があるかもしれません。トラブルになっていない時は、黒歴史の1つとして、笑い話になるかもしれません。
でも、もし、えっちな写真や動画が拡散されてしまったら、一気にトラブルに発展します。そして、取り返しのつかない状況になります。深刻な問題なんです。
少しでも早くデータを削除してもらうためにも、えっちな画像やデータを拡散させた場合にはどのような罰があるのか理解しておきましょう。
どういった罰があるか?
罰にはいくつかの種類があります。
- 道義上の罰
- 社会上の罰
- 民事上の罰
- 刑事上の罰
の4つの種類があります。それぞれどのような罰か説明していきます。
「道義上の罰」について
道義上(どうぎじょう)の罰というのは、いわゆる、人としてどうなの?というものです。
誰にも見せないで!と伝えていたにもかかわらず、約束を破って拡散させたというのは、人としては、間違っていることです。また、拡散したら、人が嫌な気持ちになることや止めて欲しいと思うことは分かるはずです。
だから、あなたは当然怒ってもいいですし、拡散させた彼氏を責めてもいいです。
もし「送ってきたのはあなたでしょ!」と言われたとしても、人としての道を踏み外しているのは拡散した方です。
送った方にも落ち度があるとしても、それを拡散した人が責めるのはおかしいです。
「社会上の罰」について
彼氏が同級生の場合は、学校という社会で生きていますし、社会人の場合は会社という社会で
生きています。そして、学校や会社にもルールがあります。学校でいうと校則です。
学校や会社のルールに違反すると学校や会社から罰を受けることになります。
例えば、学校なら退学、会社ならクビです。
後から説明しますが、未成年のえっちな画像や動画を拡散させることは犯罪になります。
犯罪をした場合には、学校や会社のルールでは厳しく処罰すると決まっていることが通常です。
ですので、社会のルールに違反したとして、「社会上の罰」を受けることになります。
「民事上の罰」について
「民事上の罰」というのは、簡単にいうとお金の問題です。例えば、物を壊すと弁償しないといけないのは、「民事上の罰」です。
えっちな画像や動画を拡散することは、プライバシーを侵害することを意味します。
プライバシーというのは、あなたの個人情報や知られたくない秘密などのことです。
このプライバシーに違反すると慰謝料を支払わなければなりません。
実際に、女子高校生が同じ高校に通っていた女子3人とその親にに対して、えっちな動画を拡散した慰謝料を請求するため訴えたという裁判がありました。この裁判は、女子高生が中学生の時に、付き合っていた彼氏にえっちな動画を撮影され、その動画がLINEで拡散され、彼氏の友達の女子3人も一緒になって拡散したという事件です。
この裁判では、女子高校生からの慰謝料の請求が認めれました。また、親も保護者として動画を削除すべきだったとして、親の責任も認められています。
えっちな動画を拡散された場合、慰謝料の請求ができ、親も巻き込んでいくことになります。
「刑事上の罰」について
仙台の男子高校生が逮捕されたというニュースがありました。何をしたかというと、付き合っていた未成年の彼女のえっちな画像をスマホで撮影し、保存していたとのことです。児童買春・児童ポルノ禁止法という法律に違反し、犯罪をしたということで逮捕されています。
スマホで撮影した写真を保存していたことは、児童ポルノ所持罪という犯罪になります。
1年以下の期間刑務所に入るか、100万円以下の罰金という罰が決められています。
えっちな写真を自分で取らず、彼女にお願いして自分で撮影させた写真を送らせた場合も、児童ポルノ製造罪という犯罪が成立します。
また、はじめの裁判のように、えっちな写真や動画を拡散させた場合には、5年以下の期間刑務所に入ったり、500万円以下の罰金という重い罪になります。
付き合っている彼女でもダメです。
また彼女から貰ったものでも、同意があって撮影した場合でもダメです。
顔を隠しているという事も関係ありません。
未成年の高校生であることも言い訳にならず、実際に逮捕されてしまっています。
つまり、未成年のえっちな写真や動画を撮影してスマホに保存していると犯罪になり、逮捕される可能性があります。
仙台の男子高校生のニュースは、彼女が警察に相談したことから、逮捕につながったそうです。
おそらく、画像を消して欲しいというお願いを無視したからトラブルになったのだと思います。
ですので、えっちな画像や動画を彼氏が消してくれない時は、消さないと警察に被害届を出す。実際に捕まった人もいる。という話をしてみましょう。
もちろん、拡散されている場合は持っている人は全員同じです。
4つ罰がある。
えっちな写真や動画を消して貰えない時は警察に!