昔は今みたいにインターネットなんかが発達してなかったけど、今はインターネットとかデジタル機器が発達したよね。これでいいこともあるんだけど、悪いこともいっぱいある。たとえば、いじめの方法も変化してきているんだ。
今回相談してきてくれた子みたいないじめを受けている子、たくさんいるんだよ。ひどいよね。今日は、全裸の写真を撮られてインターネットにさらされたときの対処法をみていこう。
まずすべきこと
まずは、インターネットを管理するプロバイダ事業者や掲示板の管理者に、その画像を削除するよう要請することができるよ。
今回の場面では、未成年の子の裸がインターネットにさらされていて、とても重大な問題が発生しているから、削除を拒否されることはまずないとと思うけど、もし削除に応じてもらえない場合には、裁判所に訴えて、削除を強制してもらうこともできるよ。
さらした奴の責任
君の裸の写真を撮ってインターネットにさらした奴には、刑法でわいせつ物陳列罪として罰せられるよ。
あと君は未成年だから、児童ポルノ提供罪ってのも成立する可能性があるよ。
要は、悪いことをしたから、国がそいつを犯罪者として取り締まってくれるんだ。
それだけじゃないよ。
君さえよければ、そいつを相手に、損害賠償を請求できる。もうそんなやつと関わりたくないと思うかもしれないけど、もし君が相手を懲らしめたいと思うなら、請求してみてもいいかもしれないね。
もし誰にインターネットにさらされているのかわからないってときは、発信者情報開示請求っていう手続を使えるんだ。色々と手続はややこしいんだけど、うまくいけば発信者の氏名や住所まで特定することができるからね。
何より大切なこと
こんな場合になにより大切なことは、君のショックを和らげることだよ。
君は、自分の裸が意図せずインターネットに拡散されて、大変なショックを受けていると思う。
まずはお父さんやお母さんにも相談してほしいな。
でもお父さんやお母さんに相談しにくいって子も中にはいるよね。
そんなときは、各市役所の人権企画課みたいなところに犯罪被害者相談なんかも設置されているし、警察庁でも犯罪被害相談窓口ってのがあるから、インターネットで今すぐ検索して一度電話してみてね。
警察の人がいろんな専門的な期間と連携して、君を守ってくれるから安心してね。
あとは、もう法律は関係ないかもしれないけど、気にしない、なんともないって思っていても、あるいは深く傷ついていても、臨床心理士さんだったり、そういった心理のプロの方のカウンセリングなんかもうけておくことをおすすめするよ。
思っている以上に心は傷ついている、トラウマになっているってこともあるからね。
いじめや何かの問題を抱えたときに、君一人でどうにかしようなんて思わないでね。
世の中には、人をいじめたり、人の裸の写真をネットにさらしたりする悪い奴もいるけど、世の中のほとんどの人はいい人だよ。そしてみんな君の味方だからね。
とにかく早く周りの大人に相談して助けを求めようね。そうすれば、写真が拡散されるのも防げるし、何より君の心も少しは落ち着くはずだよ。
写真の削除も求められるし相手に対して損害賠償もできる。
とにかく早く周りの大人に相談する。