女子選手の競技中の画像がアダルトサイトに無断転載した男が、著作権法違反容疑で逮捕されましたが、警察は、選手に対する名誉毀損(きそん)容疑の適用も視野に入れて捜査を進めている模様です。
著作権法違反
この男、テレビ放映された複数の女性選手の競技画像を、自分の運営するアダルトサイトに無断転載していたようです。
まず、テレビ放映したテレビ局さんが、画像について著作権をもっていますので、無断転載すると、著作権法違反になることは分かると思います。
名誉棄損
ではなぜ今回、名誉毀損での立件も検討されているのでしょうか。それは無断転載先が、アダルトサイトであること、画像に卑わいなコメントを添えて転載したことが原因のようです。
名誉毀損は、その人の「社会的な評価を下げる行為」をしたときに成立します。画像だけならともかく、卑わいなコメントを添えることで、その人自身に卑わいなイメージを植えつけたり、変な印象を世の中に与えることになる場合は、名誉毀損も成立しうるんですね。
SNS画像の無断転載
SNSで投稿した画像が、例えばアダルトサイトに卑わいなコメントをつけて無断で転載されていたり、出会い系サイトに使用されているという被害を聞くことがあります。このような場合も、上記と同様のことがあてはまり、名誉棄損が成立するとして、画像の差し止めや損害賠償を検討できる場合があるかもしれませんね。