お父さんとお母さんが仲がいいのはいいことだけど、お父さんもお母さんも仲が悪くなったりして離婚するって場合も多いよね。今は結婚した夫婦の3分の1くらいが離婚するんだって。
君の中でも離婚はいいとして、お父さんとお母さんの話し合いで、君の意見を全く聞かず勝手にお母さんと今後暮らすことになってることが気に入らないなんてケースもあるんだよね。君はお父さんと暮らしたいと思っているのに。
今日は、そんな時に使える制度を紹介するね。ついでに離婚っていう制度も全体像を見ていこう。
離婚っていろいろ種類あるの?
離婚って一言で言っても、離婚する方法はいろいろあるんだ。
まずはお父さんお母さんとが話合い。これを協議離婚って言うんだよ。
それで話合いがまとまらなかったら、次に調停っていって、家庭裁判所ってところでお父さんとお母さんがお話合いをするんだ。
それでも話がまとまらなかったら裁判をするんだよ。これも家庭裁判所ってところでやるんだけど、調停とは違って話合いじゃないんだ。お互い譲れないときくらいしか、ここまでいかないかな。
話合いとは?
まず初めにお父さんお母さん同士の話合いね。協議離婚のとき。
このとき、これまで一緒に貯めたお金だったり財産をどうするか、どっちが子どもの親権者になるか、養育費をどうするか、なんて色々話し合って決めるんだよ。
このとき、例えば君がお父さんと暮らしたいとか、お母さんと暮らしたいとか、そういう希望があるならちゃんとそれをお父さんお母さんに伝えようね。
あと、面会交流って言って、一緒に住まないお父さんやお母さんとも、君は月に1回だったり場合によっては週に1回だったり、定期的に会えるからね。
お父さんお母さんは、離婚に向けて色々決めることが一杯あるから、ついつい離婚後の面会交流のことを決め忘れたりするんだ。だからもしお父さんお母さんが面会交流のことをなんも話し合ってなかったら、自分はこうしたいってはっきり伝えようね。
調停とは?
調停で話し合う内容も、協議離婚のときと同じだよ。
だけどね、一つ問題があるんだ。
調停では、お父さんとお母さんが家庭裁判所ってところで、話し合うんだけど、そこに君が出席することはないんだ。
となると、何が問題かっていうと、協議離婚のときのように、君がこれから誰と暮らしたいとか、面会交流はどうするのかってことについて、君の意見が聞いてもらえない可能性があるんだよ。
もちろん、家庭裁判所には、家庭裁判所の調査官って人がいて、その人が場合によっては君の意見を聞きに来てくれることがあるんだけど、それは、どっちが親権者になるかって話で、お父さんとお母さんの意見が対立しているときくらいかな。
つまり、お父さんとお母さんだけで話を進められてしまう可能性はあるんだよ。
でもね、君が誰と暮らしたいか、あるいは暮らさなくてもどんな頻度で会いたいかっていうのは、一番君にとって重要なことだと思うんだ。
だからね、私も仲間に入れてよって調停で言っていける制度があるんだよ。
子どもの手続代理人制度
その名も、「子どもの手続代理人制度」って言うんだ。これを使えば、君に弁護士さんがついてくれて、君の意見を調停の場で伝えていくことができるんだ。
弁護士さんのお金は、お父さんお母さんが負担する場合と、弁護士会ってところの報酬金援助制度ってのを使える場合があるんだよ。その場合は無料だからね。
もしこういう制度を使いたいって子がいたら、裁判所に子どもの手続代理人制度を使いたいんですけどーって言ってみるといいよ。そんな勇気ないよって子は、気軽に弁護士事務所に電話して相談してみたらいいよ。きっと弁護士さんも親身になって相談にのってくれるはずだよ。
誰と住みたいか、どんだけ会いたいかはとても重要。
子どもの手続代理人制度っていうのがある。