学生の間からモデルとして活躍したい、吉本に入って頑張りたい、芸能界に興味があるって子もいるよね。
なんでも挑戦、頑張れ。なんだけど、いざ本格的に活動するときは、色々複雑な契約の話があるから、ちゃんとお父さんお母さんと相談して、わからないことはちゃんと解決してから契約してね。
最近、吉本と芸人さんとの間で、エージェント契約が解消されるなんて報道が多いよね。そもそもエージェント契約ってなんだろう?
一般に、芸能事務所とタレント、モデルが結ぶ契約は(専属)マネジメント契約っていうのが多いんだ。マネジメントは、日本語にすると、「管理者」。タレントやモデルからすれば、その事務所に所属して、その事務所のため(だけ)に活動しますっていう契約。逆に芸能事務所からすれば、そのタレントやモデルのために仕事を取ってきたりスケジュールを管理するねって契約。芸能事務所が、所属タレントの管理をしますよってことです。
吉本興業が導入しているエージェント契約は、マネジメント契約と何が違うかな。エージェントは日本語にすると「代理人」。吉本興業が芸人の代理人になって、仕事探したり、交渉してくるねってだけの契約。マネジメント契約と違って、その芸人さんがその他のことは全部してね、吉本は関わらないからねって契約だね。これを解消したってことは、今後吉本はその芸人さんのために仕事を探す義理がないし、芸人さんからしても探してくれなくて結構ですってことだね。
芸能事務所との関わりの度合いが、マネジメント契約よりもエージェント契約の方が薄いってイメージかな。その代わり、芸能事務所にもっていかれるお金も少ない。けど、スケジュール管理だったり、スタイリストさんの手配だったり、エージェント契約ではタレントさんが自分でやらないといけないことも多い。芸能界に入りたてで、右も左もわからない状態だと、エージェント契約は、なおしんどいよね。
もしも、芸能事務所と契約をって場面になったら、ちゃんと契約内容を確認してね。マネジメント契約なのか、エージェント契約なのか、マネジメント契約でも、ほとんど自分に実入りがないって内容だったら、使われるだけ使われて何も残らないってことになりかねないからね!